■グラウンドワークの作成■ |
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●ヴィネットのよしあしはレイアウトでほぼ決まってしまうと言っても良いほど大事な要素です。
キットをざっくり組み立てた後、まずはベースの選定。
私の場合、相当数の塗装済みベースのストックを常に持ち、その中から最適と思われるものを選びます。 |
●今回は、ベースは長方形のフラットな地味なものをチョイス。基礎にスチレンボードの積層を使いました。これは展示会などに使った作品プレート。後ろの土手はスタイロフォーム。この段階では針葉樹をレイアウトするつもりでした。 |
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●今回は後ろに低い土手だけの単純な構成。まずスチレンボードの立ち上げ部分にセラミックススタッコを塗ります。以前は黒で処理していたのですが、最近は古くなった陶器風に処理することが多くなりました。 |
●地面の処理の開始。タミヤのテクスチャペイントをペインティングナイフで全体に塗りつけます。後ろの爪楊枝は木立の場所のマーキング。 |
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●テクスチャペイントだけですと質感が単純すぎるので、変化を与えるために小石で表情をつけます。小石として使うのはコーヒーの出し殻、砕いた形が小石の雰囲気があり重宝しています。 |
●まんべんなくコーヒーガラを撒きます。ムラがあっても気にしない。 |
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●撒き終えたなら、湿らせた筆で軽く表面を慣らし、浮いている小石(コーヒーガラ)を埋め込み地面になじませます。 |
●続き、コーヒーガラより一回り大きい小石を撒きます。これは写真の鉄道模型用のバラスト、少し少なめに撒くと良いでしょう。左と同じ要領でなじませておく。 |
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●乾燥後、基礎の塗装を行います。ヴィネットの立ち上げ部分はアイボリーに塗った後、ブラウン、ブラック、オレンジ系の薄めた塗料でウオッシングし古色を出します。
地面はバーントアンバー、ウオールナット、ブラック等で塗装。塗料はセラムコート、筆塗りです。 |
●喫茶店のような素材ばかりで恐縮ですが、続き腐葉土の表現を行います。材料は紅茶の葉っぱ、メーカーによって違いがあるのですが、ティーバックのものよりごらんのような「缶」のもののほうが茶葉の砕け方にムラがあり、リアルに見えます。ほかのお茶を試してもいいかもしれませんね。 |
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●接着はもっぱら鉄道模型のマテリアルのメーカーノッホ社の「芝生の達人用接着剤」いわゆる木工用ボンドのバリエーションなんですが、硬化が比較的遅く、硬化後につや消しになり、かつ界面活性剤が入っていると見え、細かい材料にもしみこみやすい性質を持っています。すべてを腐葉土で多い尽くすのではなく、適当に土を露出するのがキモ。 |
●続き、丈の短い草を植えます。これはミニネーチャーの草。ムラになるように植えました。基礎はこれにて完了。これだけでも「らしく」なりますね♪
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●基礎が出来たら引き続き情報を増やし表情をつけていきます。ジオラマは足し算のクラフトとよく言われますが、ある程度粗密、抑揚を付けるのは当然の事柄です。足し算の料理フランス料理でも箸休め的な抑揚があるのですから・・ |
●そんな中でも一番重宝するのが「シダ類」です、最古の植物の一つであり、かつ世界中に分布している植物です。紙創りさんのものを二種の色に塗装して準備しました。 |
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●厚いゴム板の上でアールを付けます。小さい葉を丸めその後軸部分でさらに丸め立体感を出します。 |
●今回の最重要マテリアル、「落ち葉」紙創りさんのものです。黄色のものはエアブラシでウッドブラウン、ロシアングリーン等で軽く色付け変化を出して単調さを防ぎます。 |
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●基本的には私は模型用として発売されている以外の天然素材は使わない主義です。カビや虫の原因になりますし、気に入ったものを使うためには相当な量のストックがいるからです。そんな中、唯一多用するのがごらんの鉢植えのヒゲ根。春先の植え替えのときに家内と母にお願いして取り置きしてもらっています。よく水洗いし風通しの良い日陰でよく乾燥します。 |
●今回ヒゲ根は、短く切り、林の中に落ちた枯れ枝として使用。長めのものはツタとして使えますし、大木の根として使うことも出来、とても便利です。 |
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●同じく天然素材ですが、ジオラマ用として販売されている代表格がこれ、「葉っぱ」です。これは白樺の実のサヤ部分、松ぼっくりのひだ部分と言えばわかりやすいでしょうか。関西では入手が出来ないのでジョーフィックス社のものを買っています。写真のものは紅葉に着色した特別なもの。 |
●同じく天然素材の市販品、「鹿の毛」です。これは毛ばり用のマテリアルです。さまざまな色に着色されており丈の高い草として便利です。私は無着色のものを買い染色して使うことが多いです。 |
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●これまた天然素材の市販品「ホウキ草」です。天然素材であるが故、同じメーカーでも太さがまちまちなので、複数個買ってそのときに応じて使っています。 |
●すべてのマテリアルをあしらった状態の俯瞰図。単なる地面なのに、とても表情豊かになっていることがお分かりいただけると思います。キモはとにかく「ムラ」にレイアウトすること。右上の切り株は後述。 |
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■ストラクチャの作成■ |
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●あっさり目のグラウンドワークだったためアクセントのため倒木を作成することに。作りたいサイズより一回り細い丸棒を用意してその周りにアルミホイルを巻き付ける。今回は安い細筆の軸に巻きつけた。 |
●ホイルの周辺に木工用エポキシパテを巻きつけ円筒形に整形。 |
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●硬化しないうちにスパテラや爪楊枝で樹皮のテクスチャを付ける。作業時間は10分程度しかないので、初めて試すのならデューロパテ等硬化に数時間かかるパテでも良いでしょう。 |
●硬化後、芯材の筆を抜き取る、ホイルは言わば離形剤の代わり。 |
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●芯を抜き取りホイルも取り去った状態、ホイルが残ってしまった場合ピンセット等で取り除く、ただし、塗装するのであまり神経質になる必要はない。 |
●デザインナイフ等を使い、朽木の両端の処理をする。アクセントのため、真ん中に穴を開けてみた。 |
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●整形完了後、再度エポパテをところどころに付け、樹皮をが朽ちてはげた表現を行った。枝は爪楊枝を適宜接着したもの。 |
●塗装の完了、皮のはがれ目や樹の中は明るめに塗装、これはフィクションだが、メリハリをつけるとミニチュア的に見栄えがする。左側にあるものはランナーとパテのあまりで作ったきのこ。 |
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●地面に接着したところ、倒木は「森のゆりかご」と言われ、その水分と養分でほかの場所より多くの動植物が集まってくる。 |
●続いて木立の作成、今回はアートフラワー用ワイヤーを使用。ハダカ線の#30。 |
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●二本の線を二つ折りにして、四本の枝を出して根元をよじる。同じものを再度作り、少し下にずらして互いによじる。 |
●同じ要領で、少しずつ下にずらしつつ枝を増やしていく写真のようにある程度下に向かって枝を付けたら、太目の枝(同じ要領で束ねたもの)を付ける。こうすることで下に向かって太くなる樹を自然に作ることができる。 |
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●枝の先端は長めに残しておき、最後に整える。枝どうしを撚るときは必ず同じ回転方向によること、でないと撚りが戻りばらばらになってしまう恐れがある。
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●完成写真、上から枝を作ることで下に行くにつれ(枝の本数が増すにつれ)幹が太くなっていく。完成後より戻しがしないように全体に瞬間接着剤で固定する。 |
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●水で溶いたモデリングペーストを繰り返し塗り、肉付けする。細い部分はあまり太くならないように注意が必要。
下の根の張った部分は木工用エポパテにて作成。 |
●枝の先端にオランダドライフラワーの穂先を接着。接着剤は木工用ボンドが最適、粘りがあるので多少の振動で取れることが無い。 |
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●シラカバ風に塗装。まず全体をエアブラシでつや消しホワイトに。アイボリーをベースに、ダークグレー、ライトグレー、ブラウン、ブラックで輪を描くように塗装していくとソレらしい仕上がりになる。 |
●最後の仕上げ、紙創りさんの「枯葉(黄葉)」を使用。最初から着色済みでそれでも良い雰囲気なのだが、少し単調なのでエアブラシでウッドブラウンとロシアングリーンを軽くランダムに吹付け調子を付ける。その後ゴム板の上でアールをつけ切り離す。 |
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●落葉中の白樺の完成。私は固定する前に完成させてしまう。こうすることで木の下の地面もしっかり作りこむことが出来る。根気が要るが効果的な作成方法です。 |
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■フィギュアの作成■ |
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●対戦車砲は述べたとおりほぼストレート組み。さすがに砲口キャップぐらいは作れば良かったか・・と、後悔・・ |
●砲の機関部はイモ付け部品が多く少し強度に不安。汚しもアルコール溶きのピグメントでごく簡単に行った。 |
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●パーツが合わず、かなりモールドを削り込んでしまったため、ボタンは後から自作した、階級賞もバーリンデンのエッチングパーツを使用。 |
●しゃがんで缶を開ける兵士、視線とナイフの先端をあわせるように工夫した。 |
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●飯ごうはキット付属のものではなく同じくドラゴンのジェネレーション2のパーツを流用、先発のあのシリーズのキットからすると劣化してしまったのはなぜ???どうして??? |
●フォークはライオンロアのエッチングパーツを使用、フォークの先端は自作したジャガイモ、もちろんネタのつもりで作りました。 |
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