◆◆ドイツ軍国防軍(1/35)マスターボックス2012年作◆◆
   
●レイアウト、すこっつの場合、まずはベースありきでレイアウトを始めます。
主人公のキットはストレート利用は決定事項だったので、モケイショップRのオリジナルベースの小型のものを利用。高さとサイズのバランスが抜群なのでフィギュアを仮置きしただけで、きっちりと決まりました。
※この作例のキリ材モデルは絶版。
●高さのあるベースですから、ストラクチャも高めのものを作り全体のバランスをとります。ビネットの場合ベースも含めて鑑賞の対象になるのでベースの高さも必ず考慮に入れて作成する必要があります。 
   
●フィギュアはまさしくドアを蹴破って部屋の中に入ろうとするシーン。当然家屋を作る必要ありです。今回はフランス、ドイツ国境あたり「アルザス」近辺を想定してハーフティンバーの小さい家を作りました。スチレンボードに角材を適当に貼り付けていきます。  ●梁の木はホームセンターなどで入手可能なヒノキの角材を使用、鬼目やすりで表面を荒らし、#600程度のサンドペーパーで表面のケバをならします。レンガのテクスチャは2mmのスチレンペーパーにボールペンで書いた物を切り貼りしました。 
●シックイを塗るため、塗る必要のない部分をマスキングします。まずは窓枠、柱などをマスキング。  ●続き、シックイのはげたところを表現するため、レンガを残す部分をマスキングします。レンガのテクスチャが大方消えて労力がもったいないと考える場合、シックイのはげるところのみレンガのテクスチャをつけてもいいかもしれませんね。 
●シックイのはがれる部分は、柱や梁に近いところが自然でしょう。 
●全体にシックイとしてモデリングペーストを塗りつけます。一度で行わず、薄めに塗り、乾燥後調子を見ながら数回繰り返して塗りつければいいでしょう。塗りムラはいいアクセントとなりますので気にしないで。乾燥後マスキングをはがすとなかなかよき質感になります。
●樹の作成。定番のアートフラワーの#30の裸線を撚ります。
私は根元から作るのではなく、枝の先の部分を作り、その下に同様の太さの枝を付けてよっていくことで下に向けて太いテーパーをつける方法を行っています。
●三本目の枝を下方向につけた状態、撚る際に必ず同じ回転方向に寄っていくことがコツといえばコツです。でないと撚りがほどけていくわけですね。 
 
●撚りが終わり全体を瞬間接着剤で撚りが戻らないように固定、(枝の部分はそれ自体が肉付になります)その後幹、根の部分に木工用エポパテを盛り付けます。   ●硬化したら全体をサンドペーパーで慣らし、最後に水で薄めたモデリングペーストを塗ります。
●仕上げに枝の先端に小枝をつけます。材料はオランダドライフラワーの穂先、種が付いていますのでピンセットでしごく要領で種を取り除きます。  ●枝の先端に穂先を接着します。接着剤は木工用ボンドを使います。
枝の先は運搬などで応力が働きやすい箇所なので、振動に弱い旬着より、硬化後も粘りのあるボンドのほうが向いています。素材も軽いのでイモ付けでも十分な強度があります。
●すべてのストラクチャを配置してみてレイアウトの最終確認。
樹の存在感がいまいちだったので、右側中央、屋根にかかる感じに枝を追加しました。
●塗装後フィギュアの位置の最終調整、全体から見渡し兵士の首の角度、視線に破綻がないか調べています。私はレイアウトに自信がないため、作業途中に何度もフィギュアとストラクチャをセットして、気に入らなければ逐次構成を場合によっては色味も変えて生きます。 
●フィギュアA、スナイパー用のアノラックを着用したもの。マスターボックスのキットはお顔が大きめなのですが、ビネットに仕立てると存在感があり、私は結構気に入っています。  
●迷彩柄はリアルに塗ると背景になじんでしまいます、当たり前ですが(笑)
ただし造詣的には面白みがなくなるので、あえてパターンを派手目にして「ミニチュア的」に存在感を出す必要があります。
●スナイパー用のアノラックの兵士B。銃をしっかり握らせるのはもちろんのことですが、がんばれるのなら爪も塗ればリアル感が増します上着のすそ部分、服の縫い目の部分はしわを強調すれば使い込んだ服の質感が得られます。 ●ドイツ軍は携帯する道具が多く作成は本当に面倒(笑)でも、これがフィギュアの出来を決定付けるのでがんばりましょう。金属部分は平野 義高氏の「義高の仕事」掲載の方法で塗装。下地にラッカー系シルバーを塗りその上から水性アクリルで基本色を塗装、最後に爪楊枝などで表面の塗料をはがし下地の銀色を見せる方法です。
●ポンチョの兵士A。オーバースケールですがボタン部分をプラペーパーで作り直しました。迷彩は大好きな雨だれパターンとにかく角をしっかりつけるのがキモとなります。 ●これまたオーバースケールですが、水筒カバーのボタン、ヘルメットのリベットなんかも作り直しています。 
●ポンチョの兵士B。ヘルメットも、上記平野師の方法で塗装。  ●うっかりパンッアーファーストの注意書きのデカールを張り忘れているのにいまさらながらに気がつく(笑)このキットあたりから、瞳は明るいブルーでしっかり輪郭を残すように塗るようになっています。それまでは暗めのブラウンで輪郭をぼかすように塗っていました。こうすることで白人らしい雰囲気が以前より出るようになったと思います。これはコンラッド師匠の影響です。 
    
   
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