◆◆残照・平野町大字白川十一番地1/32 2010年作◆◆

 
●コンテストのルールは、A4サイズの自動車もしくは鉄道のジオラマなので、レイアウトは、タミヤのA4サイズ、1cm厚のスチレンペーパーを使いました。1/32~1/35スケールは結構面白いネタが多いので模型屋さんで仕入れてきました。自動車はアリイ(マイクロエース) マツダT2000 ダイハツミゼット。
 
 
●ホームセンターで入手可能な集成材をカットしてもらいベースを作成。
ノリ付きの合成樹脂製の壁紙を周辺に貼り付けました。
  
 
 ●メーカー名、製品名を失念しましたが、ハンズにて入手した木調のシールをベース表面にはりました。強力な糊面、そして厚手で伸縮性のある表面、値段は高いのですが品のある木調表現ができます。


 
 ●主人公のマツダオート三輪はAFVで行うはげちょろ塗装方法で。
まず、ラッカー系の「光沢」ブラウンを全体に塗装。乾燥後、スプレー洗濯のりを全体に吹き付けます。
ついでにドラム缶も同じ要領で塗装。

 
 ●続いて水性アクリル系塗料を吹きつけます。乾燥後、ぬるま湯に漬けながらやわらかめの歯ブラシで塗装をはがし、下地のブラウンを露出します。下地は皮膜の強いラッカー系なのでそれ以上塗料がはがれることはありません。このままでははがれたところとはがれていないところ、コントラストが強めに出ますので、最後にアルコールを湿した綿棒で塗料を薄める要領で、塗装の退色した表現も行います。

 
 ●ファレフォのウオッシングカラーのブラックとセピアで軽くウオッシングした状態。ドラム缶はさまざまな色に同じく水性アクリル塗料で塗りわけ、同じ工程ではげ著路にしています。

 
 ドアの銀モール部分に銀紙を張ったり、手書きで会社の名前を書き加えたりなどのディティールアップ?後、全体に水性アクリル塗料のイエローオーカーを吹き付け埃をかぶった状態にして完成。窓の落書きは後ほど説明します♪

 
●ミゼットは違う方法で古色を表現しました。錆びてめくれあがった塗料をデザインナイフで表現し、内側を錆びた色で塗装する「ダイレクトカット法」アラーキー師の方法ですね。立体的な塗料がさびで浮き上がった表現ができます。

 
 ●ダイハツオート三輪と同じく、モール部分は錆び塗装をした後、アルミホイルを木工用ボンドで貼り付け硬化後、デザインナイフで剥がします。タイヤはパンクした状態に。これもアラーキー師の方法で表現。


 
 ●破れた幌はタミヤのエポキシパテで作成。発泡スチロールのトロ箱やビールケースなどを載せてごちゃごちゃ感を表現。

 ●主人公二台をセットしたところ、見えにくいですが、右手前に犬小屋を仮置きしています。


 
 ●小物の作成。ビールケースはフジミの1/32。このままでも雰囲気抜群なのですが、マークを付ければなおさらよくなります。酒屋さんでビールケースの写真を撮り、イラストレーターでマークを作りデカールにしました。
ケースはやっぱりキリンでしょ(笑)

 
 ●ケースの大量生産♪デカールを張りつや消しトップコートで表面の質感を統一したあとエイジングしています。


 
 ●小物たちの作成が続きます。アリイの情景シリーズから犬小屋をコンバート。結構ちゃちに見えるシリーズですが、ディティールアップしてとそうすると、なかなかどうして結構使えるものになります。マンホールはミニアートのものです。


 
 ●新聞の束は実物を縮小コピーしたもの、薄く剥がすことができるので、その表面部分、印刷しているところだけを使いました。
状況は現在なので、新聞も古いものではなく、現在の新聞を縮尺しました。

 
 ●古新聞の束の大量生産。同じ柄ばかりですが、ばらばらに配置するので気にしない、気にしない(笑)

 
 ●実はこれがメインコンテンツ、昔式のお便所です♪
インターネットで調べるのですが、意外と写真とかの資料がありませんでした。で、古い記憶をたどりつつ全くの想像で作り上げました。

 
 ●大小便器、それぞれはタミヤのエポキシパテで作成、乾燥しては削りを繰り返して、なんとからしい形に仕立てました。イメージは昭和30年代の母の親戚の農家のお便所・・・怖かったなぁ・・・・・


 
 ●小便器は、二つ並べるつもりだったのですが、少しひらめいてひとつだけに。基礎部分はスチレンペーパーにモデリングペーストを塗ったものでモルタルを表現。


 
 ●2mmの角棒を使い、小屋を現場あわせででっちあげ。表面は#100程度のサンドペーパーで荒らし、木の質感を表現しています。


 
 ●最終的なレイアウトを決める。とにかく背景が「おべんじょ」なので、あまりでしゃばっても困りますので、見えるか見えないか・・・のところを決めるのに苦労しました。


   
 
 ●グラウンドワークの作成。 ベースのふち部分までマスキングし、ベースの木の枠の部分一杯まで土の表現をしています。地面の黒や茶色いものはアクセントのために撒いたコーヒーの出し殻と使い終えたの中身、適度な小石の表現になります。


 
 ●小屋の小物たち。お便所のふた、壊れたドアは経木で、後ろの流しはスチレンペーパーにて作成。新聞紙も着色して日に焼けた感じに。

 
 
 
 ●順序が違ってしまいましたが、お便所のレイアウトです。小便所は便器が二つだったのですが、一つが行方不明という設定です。取れた跡がかすかにわかるように表現してみました。右の小さい白いものは手洗い用の小さい流し。
後ろの回転脱臭機の先端はモーターのギアです。


 
 ●お便所の廃墟、ほぼ完成。 大便所、かがんだところに「節約」の紙が張っています。父に筆で書いてもらった字を縮尺したものを貼り付けています。 われながら乗り乗りです♪

 
 ●お便所後ろ側。屋根のトタン板は鉛の板を曲げたもの。ホウロウの看板は実物をカメラで撮ったものを分厚い写真用紙に印刷、水性アクリル塗料で古色をつけたもの。


 ●新聞紙、タイヤなどの「ごみ」をあしらい、シカの毛を植え込み手の入っていない空き地を表現しました。
お便所の裏側にはボン「カレー」の看板が!!この趣味の悪さ(笑)


  
 
 ●およそ完成した状態。車の下やドラム缶の中のごみは戦車のジャンク部品。リアルだとお宝なんですがねぇ。


 
 ●水性アクリル系の塗料(セラムコート)をガラス面に吹き付け乾燥後、爪楊枝にティッシュペーパーを巻きつけたものにアルコールを浸し、それで落書きをしました。
なにげな思い付きだったのですが、絶大なふざけた効果が♪


 
 ●「ねこて」薄いプラ板で作ったテンプレートを当てて水性アクリル塗料を吹き付けました。
写真では見えませんが鳥の「んこ」の跡も各所にあります。


 
 ●あいあいがさ。こちらも同じ要領で書いたもの。愛する妻のあだ名がかいてあります。このような何気なサービスでわが趣味に理解を得ています(うそ)
 
●おまけ、ネコの足型テンプレート、これで車の屋根に吹き付け♪ 


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