◆◆ディアハンター(1/35)ドラゴン2012年作◆◆

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◆「グラウンドワーク」マスター受賞作w

2012年キヤコン佳作作品です。
普通、ジオラマと言うのは主人公の作りたいフィギュアキットなり車両キットがあり、それに合わせたストーリー、そして情景と進んで一つの立体物となるのですが、この作品に関しては、作りたい地形まずありき、それに合わせてストーリー、主人公のフィギュアの選択と、全く本末転倒した記念すべき?作品です。

ある時、テレビのドキュメンタリーでスイスーイタリア国境のドロミテ山脈にあるヴィア・フェラータ(鉄の道)を見て気に入ってしまったのがきっかけ。
その険しく美しい道を再現したいと思ったったのが最初の動機ですから、本当は兵士も主人公も必要なかったのですが、ただちょうどキヤコンの応募時期に近かったこともあり、強引にミリタリーヴィネットに仕立てました。
設定はコカーサス(ドロミテではない(笑))の山岳地帯、パトロール中に敵パルチザンを確認、崩落した橋に邪魔され追跡もままならず急ぎ峡谷越しの射撃戦を挑んでいる・・そんなシーンです。

グラウンドワークの作成はかなり実験的なものでして、それまでは、ジオラマの「のり面」はバークチップを使うことが多かったのですが、それだとどうしても「バークチップの形にジオラマを合わせる」こととなるので、すべてを石粉粘土にて作成、また断崖の道を表現するため作品は正面だけの再現です。
渓流は毎度おなじみ原型を粘土で作りそれをクリアレジンをキャストする方法で作成しています。

フィギュアはドラゴンの新旧2キットを使用。旧キットのリュックサックとピッケルをディティールアップして複製を作成して4体に持たせました。
ベルトなどもディティールアップしていますが、それ以外はストレートです。

ドラゴンのフィギュアのプロポーションはとやかく言われがちですが、私はそんなに気になりません。それよりも「銃を持つ指」をしっかり作るとか、それぞれの「兵士の視線をしっかり合わせる」とか、「塗装を丁寧にする」とか、基本をしっかり作成すればそれなりのものになると思うのですが。。

しかしそんなことを言っている等の本人は、山岳猟兵のシンボル「エーデルワイス章」を作るのを忘れ、結果キヤコンでは一階級特落の佳作になってしまったのはここだけの秘密です。

ちなみに審査員の土居さんから、「グラウンドワークマスターと、名乗ってよし」と、免許とも何とも言えない称号をいただいたのもこの作品です。

愛着のある作品ですが、近々販売を予定しています。
20160603記







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